御祭神

主祭神

己等乃麻知比売命(ことのまちひめのみこと)

忌部の神である玉主命(たまぬしのみこと)の娘神様で、中臣の祖である興台産命(こことむすびのみこと)の后神様です。また、枚岡神社や、春日大社にお祭りされている天児屋根命(あめのこやねのみこと)の母神様です。
ことのまちの「こと」は「事」でもあり「言」でもあります。また「まち」は「麻知」でも「真知」でもあります。真を知る神、言の葉で事を取り結ぶ働きをもたれる神様として、また、言の葉を通して世の人々に加護を賜う「ことよさし」の神として敬われています。天と地と人を結ぶ、とても大切なお働きをなさる神様です。

*上代「ことよさし」という言葉は「ことよす」という語にさらに敬意を含めたもので、「高い神が御言葉を以て、また事になぞられて顕世に御力をいたされる、真を伝えられる」の意味で、記紀にしばしば用いられています。
*興台産命(こことむすびのみこと)は、言霊の神様で、四国の天川神社にお祀りされています。


八幡大神

誉田別命(ほんだわけのみこと)/応神天皇
第15代天皇(応神天皇)で、神功皇后の御子です。
その治世において、海の民、山の民をことごとく平定した優れた王であったと伝えられています。百済王の子 阿直伎や王仁を招き、日本に新たな文学や産業などの文化を招来させました。


息長帯比売命(おきながたらしひめのみこと)/神功皇后
第14代天皇(仲哀天皇)の皇后様で、誉田別命(応神天皇)のお母様です。
ご神託を受けて、誉田別命をお腹に宿したまま朝鮮半島に遠征され、帰国後出産されたと伝えられています。神意を問い、神意に従って新羅の国に遠征し、これを平定するという大事業を成し遂げられました。兵乱がおさまると誉田別命を皇太子に立てて自ら摂政となられ、百歳の長寿を全うされました。


玉依比売命(たまよりひめのみこと)
玉依比売命とは、神の魂(玉)が宿る(依りつく)姫という意味ですので、本来固有の神格を示す名前ではないようです。当社でお祀りしている玉依比売命は、初代天皇(神武天皇)の母神様で、海神である大綿津見神(おおわたつみのかみ)の娘神様で、豊玉姫命の妹神様です。